2013
12.29

思案中なのであります。

昨日の鑑定は国際色溢れるものでありまして、ことに最後の鑑定はパリジェンヌ。
日本語に堪能でありましたからホッといたしました。

が、第二次大戦では敵側に加担した人種でありましたから、心で例の言葉を叫んでからの鑑定とあいなったのでございますです。
彼女は、ときおり「アウアウ!」と隣で耳を澄ます者がいたなら、絶対に誤解してしまうような感嘆符を発しておりました。

何のことかと思ったら、的中し過ぎているとのこと。
「汝はこれまで星占いやタロットの如きチャラチャラした占いしか知らなかったのだろう。これは断易というものなり。そして奇門遁甲と申す占術なのじゃ」
と海よりも青い目を覗き込んだのでございました。

すると母国語でなにやらブツブツと呟いて「では…」などと、ちと意味の通じぬ接続詞らしきものを申すではありませぬか。

自分はパリでちいさなイベントを仕事にしているのだと言うのでございますです。

そして、ぜひ断易を皆に披露して欲しいと言うのであります。
「オレが?」
「はい」

なにをバカなことをと、スルーしましたところ、今朝、というか本日の午前中に電話があり、「断易と奇門遁甲をパリで教えて欲しい。自分はマジです。場所は用意するから」としつこく言われたのでありました。

ちと心が動くのであります。
しかし、GHQのジープを追いかけて米兵がばらまくチョコやガムを拾うような真似ではないかとも思うのでございます。
しかししかし、心が動くのは、じつはそういうことではなく青い目であることは、誰よりも私メが一番よく知っていることでございますです。

脳裏には、少年の頃に見たフランス映画のシーンが駆け巡るのでございますです。

問題はフランス語。
もとより私メは日本語で通す所存でありますが、八時間ぶっとおし講義に彼奴らがついてこれるかであります。

期間は四日間であります。
理解できる道理がございませぬ。

が、そんなことは知ったことではなく、惹きつけられるのは青い目であります。

「もちろんファーストクラスだべな」
とも空想は広がるのでありました。
「老母の足も心配だ」と心のどこかでストップをかける意思が働いていますが、雑巾の如き老母より、花のようなパリジェンヌでございます。

ジュテーム…などと鏡に一人語り掛けたりいたしました。
バカでございます。

けれど、いまだ決心はつかず、返事は年明けにしようと思うのであります。
むろん、こちらから連絡することはありませぬ。
「やらせてください」
などとは口が裂けても言えぬ性分でございますですから。

連絡があれば…ジュテーム…、まったくバ、バカでありますです。

ところで、さきほど会員さんへ十傳クラブの「しあわせカード」を投函いたしました!
二三日中には届くはず。
届かなければ、それは住所を登録していないか、私メがオッチョコしたかでございますです。