2016
03.07

春雨にけむる、ご近所のトタンを眺めつつ思うのでありました。

「三年前は、まだ若かったよ―だ」と。
十傳スクールをスタートさせた三年前の写真には、まだどこか若さの名残がございました。

昨日、「奇門遁甲実践科」の12回の課程を無事終了することができました。いちまつの寂しさはございます。
終わりを告げる四時に時計の針がかかり、しずかにしずかに皆様はお帰りになり、誰もいない机と椅子が残されるのでございました。

この過程では奇門遁甲初等科を受け、自分の命式とあわせ、運勢を向上させることを主眼とするものでありました。夏以降に予定されている「造作法科」と、実際に奇門遁甲を操る実例を紹介する「リアル科」で奇門遁甲は終えることになるのであります。

春は別れの季節であります。
小さな別れ、致命的な別れ。次のステップのためにも別れは避けることはできませぬ。
周囲や自分の心に癒着していては時間が腐るばかりであります。

春雨は別れの犠牲にしたなにものかを弔うようにしめやかに降りつづいておりますです。