2017
06.04
06.04
これでも客商売ですから、ニンニク料理を自制しているのであります。
ときには生ニンニクをガリガリしたい衝動に襲われることもございます。
鑑定のお客様や、スクールの受講生のお方が、ホンギリとニンニク臭を漂わせているのを、うらやましく思うこともしばしばであります。
ああ、レバニラ炒めの、黒い汁まですすったらさぞ旨いだろうにと、湧き出る唾をのみ込むことも。
日曜日のスクールが終わりまして、反射的に頭に浮かんだのは、いただいた宇都宮餃子を頬ばる想像でありました。
すり下ろして舌を麻痺させるほどの辛いニンニクをタレに混ぜて、それをはんぶん齧った餃子の残りに、たっぷりとしみ込ませて喰う、おのれの姿なのでありました。
そして、ついに食ったのであります。
明日はオフ。なにも恐れるものはございませぬ。
きっとそーなのでありましょう。
が、その自慢のお味は激しいニンニクの香りのために隠れてしまっているのでございます。
「めめめめめめめめっ、んめぇー!」
ついでにビールもグビッ。
六時間立ちっぱなしで浮腫んだ足にビール瓶の冷たさを与えながら、椅子に立膝をついたお行儀の悪いチョーセン格好で食う餃子の美味さは、こたえられませぬ。
瞬く間に何十個かの餃子は胃袋に移動したのでありました。
イイことがありそうな予感がいたしますです。