2020
09.21
09.21
気温が頭打ちになり、夜になると秋の気配が感じられるよーになりました。
そーなると登場するのが、ビンボーすき焼き。
200グラムの鶏肉と、ネギと大量のシラタキ。あとは豆腐。
コレだけであります。
私メは、ワリシタを使わずに、砂糖と醤油だけで味付けをいたします。
卵も、可能な限り、極限まで潰さずに、白身を熱いシラタキで白く固まらせ、さいごに黄身が孤独に器に残ったところを、
「上様、ご覚悟を!」
という感じで、ブスリと破るのであります。
黄身は半ば固まっておりますから、無様に形を崩すことなく、
「うう、無念」
濃縮した黄色がシラタキに絡むのでございます。
鶏肉は出汁となり、カスカス状態。
つまりシラタキを喰うのが、ビンボーすき焼きの極意なのでございます。
それでいて、高級牛肉のすき焼きと比肩するほどの美味。
サラリとした日本酒とも相性がよろしいのでございます。
だいたいにして、すき焼きに生卵は、鶏肉であるのが本来の姿。
明治以前は、鶏スキだったはずであります。
そして、翌朝は、内臓がすべて出し尽くすほどの大量の大便がねじれながら、果てることなく便壺を満たすのであります。
開運とは、まさにこのこと。
どーぞお試しくださいまし。