2010
12.25
12.25
デジカメをチェックしていましたら、このような画像が残されておりました。
ああ、そうだ。
これは函館山ロープーウェイをおり、南部坂を下った…郵便局あたりにあった家でありました。
ラブホかどこかで使われた窓やドアなのでありましょうか。いやラブホではありますまい。スナックでしょうか。昭和40年代には、かようなほほ笑ましいドアなどの店があったのであります。
が、窓は分かるとして、ドアをこのようなところにとりつけていいのでしょうか。
酔っぱらってドアを開いて転落することはないのでありましょうか。
それとも大雪が降った時には、このドアのところまで積雪するのでしょうか。
いやいや、悲しい自己顕示欲なのでしょう。
このあたりは異国情緒の漂うロマンティックな一帯。函館の表向きのシンボルといっていい地帯でございます。
おそらく、この家の主は、そういう風潮が許せぬのでありましょう。
「なにを気取っているのだ」
などと、故意にこういうハート型の窓やドアを貼りつけ、街の景観をこわすことで人々の目を覚まさせ用としているのでしょう。
良い。良いのでございます。
こういう人がいないと世の中は面白くありません。
この廃屋のような家の中で、どのように暮らしているのか。
会いたいとはけっして思いませんが、激しく好奇心をそそられるのであります。
平和時においては「戦争しろ!」と怒鳴り、戦時下においては「軍事費を削れ!」と息巻く、つまりどの時代でもぜったいにメジャーになれない、狂わしいほど素敵な住人だときめつけたいのであります。