2017
08.23
08.23
ゴールドラッシュという品名のトウモロコシを堪能するのでありました。
気温は高温ですが、空気の端っこの奥の方に秋の気配を感じるのであります。
「夏もお仕舞いだ」
淋しくはありませぬが、この感覚でございます。
青いトウモロコシ畑のなかを、警察官に追いかけられながら、ついに逃げおおせた記憶がよみがえりました。
夜でありました。
パトカーが道端に止められ、数人の警官の懐中電灯の光の束をくぐるよーにして逃げ、トウモロコシの葉が私メを守ってくれたのでありました。
一人ではありませんでした。
「やるじゃない、オノくんも」
と笑いをこらえて、土手を手を引いて転げ落ち、全身を土臭くしたお女性がおりました。
「ご褒美はね」
大きな胸がありました。
などと、追想していたら、こんなモノが目にとび込んできたのでありました。
「なんのための英語字幕だ!」
耳の聞こえぬ障害の人たちのための日本語字幕だろーと思っていたのでありますが、英語字幕とは。
終わったな…。終わった終わった。
帝政ロシアの没落の原因の一つに、ロシア貴族はフランス語をもてはやし、必要もないのに、フランス語をステータスとして使っていたという話がございますです。
青いトウモロコシ畑で、私メを追いかけていたパトカーには、まだ「POLICE」という表記はなかったと記憶しておりますです。
時代は秋を迎え、冬へと向かっているよーでこざいますです。