2021
09.24

「何もしてはいけません」
の鑑定ほど苦しいものはございません。

方位をとるべきでもなく、行動するべきでもない。
「ただ待つだけ」という鑑定結果ほど、お客様にとっても未消化になることでしょー。

それでも「動いてはいけない」なのが正解ですから、私メとしては、相談者の心の叫びを、時間を延長して聞くほかないのでございます。

たとえば、彼との復縁を望むとき、相談者はどうしても何かしらのアクションしたくなるのであります。
「だって別の女に取られるじゃありませんか」
取られてもイイのであります。
奪い戻せることになるのですから。

しかし、相手の男に会いに行ったら、そこでおしまい。そー言うケースでございます。
それは男がお女性を求める場合でも同じ。

何もしない。
熟した柿の実が手のひらに落ちるのを待つだけ。
下手に摘み取ろうとすれば、柿の実が傷ついてしまい台無しになるのでございます。

高速道路でクルマが固まり過ぎたら、散らばるまで速度を落とすことも大事。それとも似ております。

よっぽど
「何月何日にあっちの方位に行け、そして何月何日になったらこっちの方位だ。泊雲の作法を用いよ」
という行動させる鑑定の方が、どれだけ楽なことでございましょう。

人には嫉妬心があり。欲心もございます。
嫉妬心は、裏返せば、「自分だったら浮気するだろう」という自分の心のメニューのある証拠にほかありません。
動かずにいろ、というのは、その嫉妬心が心の中で、音を立てて燃え盛ることに通じるのであります。

「男から連絡があるまで待て」
は、
「男から連絡がなかったら?」
の反問を呼び起こさせ、鑑定は悶々とうちつづくのでございます。

私メというゴミ箱は、そして満杯状態になるというわけであります。