2022
04.15

明日は十傳スクール。
断易高等科。

そのなかで周易も扱うのであります。
断易なのだから、周易はしなくてもイイのではありますが、でも、それではちと片手落ちかなーと思いまして、さわりだけはと。

で、予習のために、高島断易を読んでいたら、これがじつに面白いのであります。

でも、この書は、高島嘉右衛門(呑舟)が書いたものではございません。
呑舟は実業家でして大成功した男であることは有名であります。
伊藤博文の養子に、自分の娘を嫁がせたくらいですから。

易は趣味。それでも高名ではございました。

高島の屋敷には、書生とか、食客がたくさんいたよーです。
その中に、柳田幾作という男がおりました。
旧帝大卒で満州をふらふらしていた男でございます。

これが文が立つのであります。

この柳田が、呑舟の実占例を整理し、さらに周易の原文の整理もしたのであります。
これが「高島易断」の成立の、知られざる事実であります。

じつは、この柳田。
高島暦をも作ったことは、まず知っているお方は限られていることでありましょー。

「高島暦」によって、貧乏易者の外占いで熊谷をして食いつないでいた柄沢という男を大富豪にしたのであります。

まぁ、それはいつかお話いたしましょう。