2022
04.19

魚屋を覗いたら、ニシンが売っておりました。
ニシンは大好物であります。
数の子の入ったメスよりも、精巣のみっちり入ったオスが美味であります。

鰊を焼いて食うのは、関西以西ではあまり見られませんですね。

鰊は、開いて干したものを料理してニシン蕎麦とかにしますが、それは、同じニシンでも二つに開きますから、二身となるのでありましょう。身欠きにしんとも呼ばれておりますですね。
カドとか春告魚とかとも。

じっさいにあったかどーかは空想の限りなので分かりませんですが、
「ヤツのことはどー思う?」
もしも戦国時代で、宴の関に上役に尋ねられたら、
「ニシンでございましょう」
などと評したりする場面があったかもしれませんですね。
「ふーむ、二心ありか…」
とか。

以前、鑑定で、「いま浮かんだ文字を書いてください」といったところ、「鰊」の文字を書いたお女性がいて、
「現在の彼とは別の男とも付き合っていると出ていますが」
それがズバリ的中しまして、それから、この「破字」という占法をたまに用いますです。

ちなみに「淫」と書いたお女性もいて、このお方も「王」が傾いた「壬」が最後にありまして、夫(王)に物足りずに不倫の渦中におりました。壬の上の「爪」はまさしく夫から別の男に、鷹に連れさらわれるよーに、身も心も奪われている意味。
壬は王となり、それは「狂」にも通じますです。
また「重」は「千」と「里」と「土」から構成されておりまして、千里の地となり、海外との縁があると指摘したところ、国際恋愛中だと語っておりましたです。

例を挙げればきりがございませんが、恋愛中のお女性が「水」と記した時の判断はと申しますと、
「別れる時が迫っているかもしれませぬなぁ」
となるのであります。
「永」ではないからでございますです。

「京」と書いた男の恋愛占には、これは吉の判断でありますです。
「交」の最初の字であり、快楽の「楽」のおわりの字、そして、口は「合」となりますです。
まだ片想いの段階と言うならば、メールを出せ、手紙を出すことがアドバイスとなるのであります。文通が「交」につながるからであります。

あれこれし思い出しているうちに、ニシンはぺろりと胃の中に納まりましたです。