2023
07.07

車窓の景色を眺めたくて車窓を眺めているのではございません。

隣の座席に座られたお女性から漂ってくる異臭を顔を窓にそむけて避けていたのでございます。

「乳がんの臭いだ…」

人相において体臭もまた判断の一つであります。
ひとくちに人相を申しますが、額の広さとか鼻の大きさを論じるだけでなく、その人の声とか仕草とか姿勢も含まれ。体臭もまた大きな判断要素であります。

隣に座られたお女性の体臭には、あきらかな乳がん発症が混じっていたのであります。
空腹時の臭いでもなく、発情の臭いでもございません。
胃がんであれば、もっと刺激的な臭いであります。

30代とみられるそのお女性は、大きなバッグにPCが入っていて、それをテーブルに置いてなにやら打ち込んでおられました。
そして、ときおり「ふーっ」とため息を漏らすのであります。
その吐息に、乳がんの未病を感じ取ることができましたです。

いきなり「病院で調べてもらったほうがイイですね」とも言えず、たぶん半年後には定期健診で引っかかるであろーと気の毒に思うだけでございました。
仕事は、家庭は、恋は…と。

以前、飲み友達のお女性も同様の臭いを漂わせていまして、その時は「やばいよ」と忠告しました。が、「余計なお世話だわ」とたしなめられました。数か月後に、「オノさんの予言が的中しました」と呼びだされたのですが。
いえいえ、予言ではございません。予兆なのであります。

今年になってからいろいろな病気を発症させる方々が増えておりますです。
「アレの副作用であろー」
と私メは固く信じてはおるのですが。