2023
07.23

四柱推命にはさまざまな約束事があり、『干合』もその中の一つであります。

干合とは、文字通り、干と干が合することを言いますです。
甲ー己 乙ー庚 丙ー辛 丁ー壬 戊ー癸
この5種類であります。
簡単に言いますと、執着みたいな解釈になりますです。
たとえば、
時日月年
○ 庚 乙 ○
がございまして、日干の庚から見ますと、月干の乙は、財であります。
また財は男にとってはお女性とも見ます。
両者の力量によって、お女性に翻弄されて失うのか、お女性を束縛して苦しめるのか、素晴らしい尾女性と結ばれるのかと解釈は異なりますけれど、この男はお女性に執着した人生を歩む運命なのであります。

ところが、干合はそれだけにとどまらず、一定の条件がそろいますと、別の五行に化すのであります。
上の例ですと、乙は辛に化す現象を生じるのであります。

○ 庚 辛 ○
と命式が変化することがございますです。

そーすると、この男は、干合の働きによって、お女性を求め、朝から晩まで「女、女、女」と性欲から逃れることはできません。が乙の財が辛の刧財に変化することになると、やっと目的のお女性を手に入れたとしても、いざ、オッパイに手をのばすと、そのお女性のオッパイはブロンズ製のオッパイに変わってしま4という悲劇の結末になるのでございます。

なお、干合、倍加干合とか無作用干合とか平気で論じている方々が多いのですが、これらの根拠はございません。誰かが新しい流派を始めるために編み出したデタラメでして、どの原書にも倍加干合も無作用干合の文字を見いだすことはできません。
教えられたものを有り難がって論じている無邪気な方々と見られますです。
くれぐれもお気をつけくださいまし。
「学問としてのは四柱推命」とうたっている流派は、「当たらない四柱推命」とささやかれている所以でございます。
断易の師匠である鷲尾先生も、「悔しかったら当てて見ろ」と非難しておりましたっけ。

悪口はこれぐらいにしまして、いずれにせよ、干合によって化したとしても、化す前の干も取り込んでの鑑定は絶対に必要なのであります。