2023
07.24

先週のブログで、モリオカに戻った日に疲れて昼寝をした時の話題をUPいたしました。

夢から覚めたら、そこも夢で、実家の廊下を歩いていたという夢の話です。
立派な廊下なのに、障子紙が破れ、エアコンの風に煽られていて廃屋状態だったという夢であります。

で、先日、法事でお寺さんに行ったのですが、その寺の廊下が、夢に出てきた廊下とそっくりだったのであります。
障子紙こそ破れておりませんでしたけれど。

違っているのは、左右反対。
画像では左側に障子戸がございますが、夢では、障子戸は右側にあったのでございます。
つまり画像の左右反転したものが夢の中の景色です。

「うわっ」
心の中で驚きの声をあげました。
怖れではなく、懐かしさをともなう驚きの声でございます。

無意識にでも法事のことが気になり、記憶に刷られているお寺の廊下が夢に出てきたのか。それとも幽体離脱のひとつなのか。

いや、お寺で見た夢を回想していることが夢で、もしかすると目覚めると、そこは先週の自室で長椅子で昼寝をしている私メがいるのかもしれません。
私メの実態は存在するのだろーか。
それとも幻なのか。
「オレのことが見えるか?」
妹に問おうと振り向きましたが、後ろを歩いていたはずの妹がおりません。
弟は…弟もいたはずであります。弟もおりません。

坊主も老母もどこに消えたのか見当たりません。
遺骨部屋へ草臥れた畳がつづくばかりでございます。

境内は静まり返り、真夏の陽光が、すべての色彩を漂白し、石畳に黒い木影をつくっているのでありました。

遠い山門の向こうを誰かかがよぎったのは気のせいでしょーか。
何も聞こえません。
いいえ、聞こえる。
蝉の鳴き声が喧しく聞こえますです。

蘭丸さまに行かなければいけない、どーいう思考回路が働いたのか、私メは立ち尽くしていたのでありました。