2023
07.20

関東の激暑を逃れ、郷里のモリオカの自室で、8月から、甲日寅月から再スタートする四柱推命卒論科のテキストをチェックしているのであります。

四柱推命は、人の本質に徹底して迫る最高の分野だと確信しておりますです。最近だと心理学や脳科学などが台頭しておりまして参考にすべきところは随所にみられます。けれど、人をいくつかのカテゴリに封じて判断するところにとどまっております。
四柱推命でいえば、通変星推命といったところでございます。

十干十二支で人の運命を占うのが四柱推命でございます。
その十干十二支の濃度によって個性が出て参ります。
たとえ十干十二支の水行が命式になくても、それは現れていないだけで人は十干十二支を有している解き物だと前提されておるのであります。

なぜ、あの人は恋になると必死になるのか。なぜ、この人はお金儲けが巧みなのか。なぜ、その人は傍観者になるのか。
これらは十干十二支の濃度による差だと、四柱推命は考えるのであります。

アウトサイダーとなる人は、いかなる環境においてもアウトサイダーとなってしまうし、リーダーとなる人は、どんな集団でもリーダーとなる。周囲を観察すると、
「たしかに…」
納得されるはずであります。

いままで講義で述べていることの一つに、周囲から「淫乱なお女性」と烙印を押されているお方について、がございます。そのお女性の命式をさぐると、必ずしも淫乱の命ではなく、むしろ男に対して恐怖を抱いているケースであったりいたします。
もしも、そのお女性が、お金持ちの家庭に生まれていれば、淫乱どころか、箱入り娘として自分の父親から離れるのが怖く、独身を貫く人生を送ることになりますです。
が、そのお女性が貧乏の家庭の娘だとしたら、父親は当てにならないから、頼りになる男を求めることになります。でも、一人の男では、その男がいなくなったら不安なので、自分を守るために、もう一人、さらにもう一人と男を求め、だから「淫乱」のレッテルを貼られることになりのであります。
同じ生年月日でも環境によって運命に開きが出るということを言いたいのであります。

四柱推命は、それらのことがつぶさに見えて参ります。

人生は決断の連続でもあります。十干十二支の濃度による個性が、その決断をくだし、あるいは決断できずに流され、そこでまた運命が決定されていくのでございます。
自分の濃度を知り、上手に運命を渡っていくことが四柱推命の目指すところであります。

鑑定して30年になりますが、飽きません。
8月からは、過去の講義にさらに磨きをかけ、四柱推命の魅力をご伝授する所存でございますです。