09.01
この秋から、断易初等科をスタートする予定になりました。
やがて当ブログで募集いたしますが、ご希望の方は、お問い合わせから仮申し込みを受け付けいたしますです。
で、その断易ですが、画像の卦について、用神の定め方を述べたいと思いますです。
依頼者は、
「1年近く病気(うつ病)で休職されているお女性です。いままで罹っている女医さんに、『復帰は無理だから転職なさい』と言われたそうであります。が、お女性は公務員。転職はもったいないのであります。で、医者を変えたいという由」
候補の病院はどうかと占ったのが、この卦であります。
雷天大壮は六冲卦。近病には良いが久病には凶。
ただし、うつ病ですから、久病気でも、「病が散じる」と見ました。
世爻は日晨を持ち強いのですが、落空。病気ですから空亡は腑に落ちます。
私メの見たところも、以前よりずっと回復し、うつ病特有の体臭もございませんでした。
さて、問題は「あの病院は」の用神です。
応爻の子妻財と取りたいところであります。
世爻の丑と合する子。しかし空亡。
ここで、用神は応爻ではないのではないかと気づかねばなりません。
依頼者が病院を変えたいという動機は、復職したいからであります。
しかし、病院側は「復職は無理。職業訓練校などで別の就職先を探すべきだ」
と救いのない宣告を受けたのであります。
新しい病院探しの目的は、公務員として復職できると診断書を書いてくれる病院はどこか、ソレなのであります。
とすれば、応爻の子空亡は、役所を指すのではないか。
子丑の空亡同士の合は、現在、休職中で、しかし復職したいと気持ちの表れと取れば、全体が見えてまいります。
用神は、五爻の申の子孫。旺相しています。
子孫は病気を治す意。薬とか医者とか。原則に帰ってみたのであります。青龍も付しています。
二爻の申の官鬼の病気を撃破します。
三爻の辰は白虎が付して兄弟。間爻なので、酷い事を仰った女医さん。お金のことでイライラしているのでは。
★後日、新しい病院の先生はとても親切で、復職できると言われたとか。
これまでの薬は劇薬で、うつ病の患者用ではないとか。病院の経営維持のための手段としての様々な高額な薬だったのかもであります。
断易は、原則を知りつつ、その卦と現実が結びつく糸口を見つけることが大事なのであります。