2025
08.13
08.13
モリオカの実家の庭は、かつて薔薇が咲き誇っておりました。
近隣住民の方が鑑賞にみえたり、アマチュア画家が写生にきたりと、それはちょっとしたバラ園立ったであります。
それをダメにしたのは私メであります。
父の死後、開放的な敷地を高い塀でかこったりして、庭を変えてしまったのでした。
トドメは家を建て直すために、庭を工事の人たちが踏み荒らしたからであります。
その後、一本の薔薇も咲かなくなりました。
それが、庭の隅の松の根本付近に、赤い花を発見したのでした。
「絶処逢生だ!」
おもわず独り語がもれました。
絶処逢生とは断易用語であります。
完全に失敗し、自他ともに再起不能なときは、何もするな。慌て藻掻いてはならない。静かに体調を整えておけ。技を磨いておけ。そのうち必ず救いのチャンスが思わぬ方向から誕生するから。
断易は、人間の生きざまを、そのまま原則に切り取っております。
人間だけでなく自然現象も、庭の薔薇のごとく、断易は網羅しておるのでございます。