2025
08.26

まだガラ系の携帯電話を使っているのであります。
いやいやスマホを忘れて出かけても平気ですが、ガラ系だと、とても焦りますです。
活躍しているのがガラ系だからです。

このガラ系が、深夜、たまに鳴り出すのであります。
「誰だえん?」
出るべきか、出ざるべきか。

深夜の電話の100パーセントはお女性。
そして、アルコールが入っているお女性。

相談者ではなく、よく会話する相手でもございません。
少なくても5年以上は音信不通のお女性でありましょー。
携帯を開くと、愛称の表記がございました。
もっとも誰に対しても私メから連絡することはめったになく、それは意地悪とか怠惰ではなくて、たんに自分から電話することが苦手だからなのであります。メールも同様。

そのために色々と文句をいうお女性もございました。
面倒な世の中になったものであります。

スマホを使わないのも、そのためであります。ラインにも登録しておりません。

この電話を取ったら…。
男にフラれたか、職場での人間関係か、そーいうことで深夜に不意に不安が渦巻いて、一人では過ごせない。愚痴る相手は誰でもイイ訳ではなく、私メがちょうど良い存在なのでございましょー。
不安や悩みの受け皿。ゴミ箱に等しい存在なのでありますから。

本命ではなく、かといって嫌いでもない、けれど本気で付き合うのは問題で、食い物屋の店先のガラスに飾られた埃の付いた食事の見本のよーな相手。誰も知らない関係。
ふと老体の記憶に、白いお尻が思い出されました。

出ようかと起き上がったら、呼び出し音は消えたのでした。