2025
07.26
07.26
やはり幽霊が出たとジムのオバちゃんは、ひそひそと声をひそめて喋りあっているのでした。
画像はいつもはシェードがおりて、使っていない階上へとつづく階段であります。
が、人の気配はございません。
私メは、幽霊を信じてはおりませんが、はげしく興味をそそられるのであります。
血筋かもしれません。
いぜん、オノ家が、マイクロバスをかりて恐山のふもとの巫女さんを訪ねたことがございました。
録音装置もわすれませんでした。
盲目なのに巫女さんは大勢の人を察知し、その灰色の目を大きく見開いていたことを憶えております。
巫女さんは、なにやら呪文を唱えつつ霊体と交信をしているよーでした。
結局、死んだ祖父は「忙しいから」出てこれず、親戚筋の大叔父が代わりに出てきたよーでした。
それも自分が大叔父と名乗るのではなく、マイクロバスの同乗の叔母が、「もしや、与一郎さんでは?」と言葉を発し、それに同調した皆さまが「んだんだ、与一郎さんだ」と納得したのでありました。
腹を抱えて笑いたくなるのを巫女さんの前でこらえた苦しさはございませんでした。
だって親戚一同、みな真面目に手を合わせているのですから。
と、いうわけで、ジムの幽霊譚はしばらく続きそうであります。
幽霊といっても元は人間です。
当然人間には人生があり、幼児の頃、子供の頃、青年の頃
成人の頃、その頃にはいろいろな人生があったはずです。
そんな事に思いを馳せて、幽霊にも愛を、と
言いたいです。
●十傳より→ですか。