2014
07.24

一日、お部屋にこもって古いノートなどを紐解いているのであります。

おおっ!
などと再発見をいたしたり、
「?」
と、いまだに謎が解けず、そのままになっているモノもございます。

午前中からの熱気は陽炎をたたせながら午後の猛暑を孕んでいるのでありました。
たまには、汗をかくために、苛烈な光のなかを海辺の松林まで散歩などをいたしますです。

すると今年初めての蝉が鳴きだし、夏の盛りを知るのでございました。

「もう大人になってしまう」
「こんなに体が黒くなって…」
蝉たちは八年間の地中生活を終え、交配と死のために地上に出るのでありましょうか。

ふたたび机に向かいまして、これは断易のノートであります。

60の占例といい、認可状がわりに師匠から受け継ぐものでございます。

この占例をモノにすれば、何も恐れるものはないと言われていまして、たしかにその価値はございますです。

これらもボチボチ教室で取り上げていこうかなどと思い、するといつやら夕暮れになり、今夜は山形のお酒を頂こうかと考えてしまうのでありました。

好きなことをしてばかりの贅沢な一日なのでございます。

あと何年間を講義の時間にあてることができるか分かりませぬが、元気なうちに、集中的にヤラねばなりませぬ。

「なにとぞ、これらを後の人たちに伝えてください」
と託された私メの役目が回っていることを現実的に理解する年齢になったのであることよなぁ、と夏の夕暮れの空を眺めるのでございました。