2018
03.13
03.13
先日、神戸の街を歩いていましたら、いたるところで「いかなごの釘煮入荷」とのぼり旗が立てかけられておりました。
三月なのであります。
この一年間、毎月、神戸スクールの合間を見ては、いろいろな店で買い求めましたが、
「いまひとつ…」
なのであります。
お送りいただいた、釘煮は、お手製なのでございます。
口に放り込むと、ややあってから、山椒のぴりり感と甘辛煮が溶けあって味覚が舌のへこんだところに広がってくるのであります。
ヤバいのであります。
まずはご飯を三杯。
そして、忍耐できずにお酒を…。
「これだけ、これだけ」
と自制しつつも、旨さは糸をひくように、私メを誘惑するのでございます。
「まだ、いいじゃありませんか」と。「我慢することなんてないじゃありませんか」と。「誰も見ていないんだし」と。「こんなになって…」と。
立ち上がると、足元がふらついているのであります。
自室のドアを開いたら、もしかしたら百年も経っていたりして…。
春を諦めると、春もまたよし、かもしれませぬ。