08.28
(仮稼働中)
モリオカを後にして灼熱地獄の関東へと、新幹線に乗り込んだのでした。
腹ごしらえを手作りの弁当で。
前日に、NHKの番組で勧めていた、お米を炭酸水で炊くというのを真似しましたところ、
「なかなかイケる」
のでした。
また、手作りのカリカリ梅の梅干しを刻んでスライスしたトロロと混ぜ込み、これも成功。
肉そぼろと炒り卵の下には、食い残した鮭をほぐして二段にしたご飯。
水筒には氷入りの水道水。
喰い終わったら、コンコンと眠るだけでした。
妙に暑いと思った時は、大宮を過ぎていたのです。
そして息苦しい暑さの東京駅。
「戻るのが早かったか…」と、すでに覚悟したとはいえ、「尋常ではない」暑さのなかを人々は行動しておるのですから、慣れるしかないのかもしれません。
昼になっても夕方になっても食欲がわかず、この朝食の弁当を胃袋に納めておいて、「イガった」のでありました。
まだガラ系の携帯電話を使っているのであります。
いやいやスマホを忘れて出かけても平気ですが、ガラ系だと、とても焦りますです。
活躍しているのがガラ系だからです。
このガラ系が、深夜、たまに鳴り出すのであります。
「誰だえん?」
出るべきか、出ざるべきか。
深夜の電話の100パーセントはお女性。
そして、アルコールが入っているお女性。
相談者ではなく、よく会話する相手でもございません。
少なくても5年以上は音信不通のお女性でありましょー。
携帯を開くと、愛称の表記がございました。
もっとも誰に対しても私メから連絡することはめったになく、それは意地悪とか怠惰ではなくて、たんに自分から電話することが苦手だからなのであります。メールも同様。
そのために色々と文句をいうお女性もございました。
面倒な世の中になったものであります。
スマホを使わないのも、そのためであります。ラインにも登録しておりません。
この電話を取ったら…。
男にフラれたか、職場での人間関係か、そーいうことで深夜に不意に不安が渦巻いて、一人では過ごせない。愚痴る相手は誰でもイイ訳ではなく、私メがちょうど良い存在なのでございましょー。
不安や悩みの受け皿。ゴミ箱に等しい存在なのでありますから。
本命ではなく、かといって嫌いでもない、けれど本気で付き合うのは問題で、食い物屋の店先のガラスに飾られた埃の付いた食事の見本のよーな相手。誰も知らない関係。
ふと老体の記憶に、白いお尻が思い出されました。
出ようかと起き上がったら、呼び出し音は消えたのでした。