2018
03.09
03.09
28才の若造に、50数余回対戦し、一度も一本も取れずにいて、スッキリしなかったからであります。
ちと長めの袴を着用いたしました。
こやつに勝つための秘策を冬の間、思考していたのでありまして、長袴は、その秘策のひとつ。
秋から冬は、いろいろとございまして、痛風にも見舞われましたが、このところ、親指の具合が癒えまして、時がきたことを知ったのでありました。
さて、いつものよーに、奴は正眼。私メも正眼。
ここで奴は、小手を打ちに来て、やられていたので、間合いをひろげて立ち会いました。
そして、むかで。むかで。むかで。ムカデ。百足。
するとキャッの目にわずかに驚きの色が、面の鉄格子ごしに見えました。いつの間にか、間合いが迫っていたからでありましょう。彼奴が後退しよーとした、その隙をついで、抜き胴を決めましてございます。
四段者からの初めての一本。
つづく二回目も連続して一本。
師範が
「どーしました?」
との声に、
「いやいや」
占いもまた、じわじわと考えているうちに、いつか突如として、急速の進歩を見せるものでございます。
ちょぴちょびと上達するのは嘘であります。
開花には個人差がございますが、かならず自分なりの方法を見つけ出すのでございます。
すべて春風の如し。
先生は剣道をやっていらした、と言うより やっているのですか
防具を身に着け、相手と向き合った時の張りつめた空気
四段者から一本を二つも取るとは、先生凄い
私も高校生のころ剣道部でしたので、三段以上の剣の腕の違いはわかります
今でも忘れられないことがあります
私は高校に入って初めて剣道というものを習ったのですが
二段の昇段試験を受けた時、私が試験を終えると
審査員をしていた 60~80歳くらいの年配の剣道の先生方が大勢で私を取り囲み
「 あなたは素晴らしい、あなたの剣道は素晴らしい 」
「 剣道を一生続けなさい 」
「 いや~ 本当に素晴らしい 」
と口々に褒め称えてくれたのです
私はなにがおきたのか分らず ただ キョトン として「 はい 」と答えただけでした
一流の先生方が褒めて下さったのにも係わらず
卒業してからは 竹刀を握ることはありませんでした
私も先生と同じように「 抜き胴 」で一本を取ることが多かったのですが
相手の右横腹を狙う 「 縦胴 」が得意でした
どおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
●十傳より→奥中山高校というジャンゴたれどものジャンプ胴には手こずりましたです。
せんせい。「むかで」ってなんですか?
●十傳より→進み方であります。
聞いてますますわからなくなってしまいました。
●十傳より→声は出していませんです。
長袴とは考えました
それなら敵は足さばきから動きを読むことができませんね
ところで 先生の姿勢の良さは育ちだけでなく、剣道からも来ていたのですね
●十傳より→一発必殺剣であります。ギャッ!
先生のペンネームは一刀流小野忠明に因んだわけですか。
初めて知りました。
それにしても、剣道は半島のコムドが起源だと狂ったように
騒ぐ人種がいますがーその名はチョウー、先生はどう考えますか ?
僕は柳生宗矩だと考えています
●十傳より→知ったかぶりしましたが、剣道は余興でして…。
過去に刀剣商を営んでいた身内がおります。
元からそういう職業の家だった訳ではないですが。
●十傳より→ですか。