2025
06.19

ランチをしに、妹の運転するクルマで向かいました。

そこでの会話。
妹の夫である千葉さんの殺人計画であります。
千葉さんは仕事を連続してクビになり、すっかり仕事をする気が失せて、自宅に引きこもっておるそーです。
「その後ろから刀で首を落としてやりたくなるおん」
とのこと。
さらにカードをこしらえ、月末の支払いがタイヘンになるほど無駄遣いをしているとのこと。
「車になにか仕掛けたらいいべか?」

それでは犯罪になりますです。
奇門遁甲術を使えばつかえるけれど、同居している妹にも害が及ぶ危険性があり、妹だけが害を被る場合もあるから、遁甲での殺人は難しいのであります。

「ヒートショックの手もあるけど」
妹は呟きます。
「塩辛いものを毎日食わせることも」
だんだんと妹の運転は荒くなるのであります。

小伝馬町の牢屋では…と私メ。「濡れた和紙を睡眠中の受刑者の顔にかぶせたという話もあるぞ。謎の突然死と処理されたそーだ」
易聖の高島嘉右衛門が、密貿易がバレて牢屋に叩き込まれ、そこで見聞きした話を思い出したのでした。
「階段に蝋を塗って滑りやすくし、踏み外した場所に傘の先を上に向けて置いておくとか」

「蜂に刺されるってのもイイかも」
千葉さんは園芸が好きなのであります。

「あるいは…鰻とスイカを食わせると食い合わせが悪いというぞ」
「ウナギか…高くつくなぁ」

同居人だけを害し奉る遁甲を研究する必要がありそーだと、妹の良い喰いっぷりを眺めつつ思うのでありました。

  1. 妹さん、離婚すればいいのでは?

    ●十傳より→殺す楽しみがなくなるではないですか、離婚してしまったら。

  2. まずは別居しては?

       ●十傳より→それではつまりません。

  3. では、ニラのとなりに水仙を植えては?

    ●十傳より→30年間園芸の係でしたからバレそーであります。