05.18
港みらいを見下ろす建物の一室で、開運料理セミナーの打ち合わせをしたのでありました。
残念ながら、このセミナーに皆様をお呼びするわけにはまいりません。
けれど、いずれ同じような催しを行う予定ですから、お待ちくだされ。
私がはじめて桜木町を訪れたのは、1976年ごろだと記憶しています。
まだまだこ汚い駅でありました。
駅をおりてしばらくすると小さな橋があり、漁船が停泊していたのではなかったかと当時のことを思い起こすのでありました。
「どこまで歩くのよ、わたし疲れちゃって」
「有名な公園があるはずだよ」
「方向が逆じゃないの?」
なんて、若い頃のデートにありがちな会話まで蘇ってきたのであります。
向こうの観覧車に乗ったことがございます。
1998年、銀座のホステスの子と、ここまで来て、夜景を見たものであります。
「ママにしられたらわたしはクビになっちゃう」
「どころかコロされるな、ふたりとも」
けれど、私にはこの1971年ころの風情が密着しているのであります。
そういう過去に依存している人たちも多いのか、桜木町駅構内には、ご覧のようなパネルがいくつも飾られているのでございました。
横浜は少しひなびているから親しみやすかったのであります。
いまはどことなく大阪的な感じなのであります。
つまり「おお、張り切ってるな」っていう空気が伝わるのでございます。
しばらく街をながめ、コレッタ・マーレを眺めいるうちに、「これはこれでなかなかいい街になったものだ」とすぐに感化されるのでございました。
いや、かなり可愛い子が四人に一人の割りでいるからでございましょう。
こんどはプライベートでゆっくりこようと心に誓うのでありました。
打ち合わせも終わり、すでにプライベートを謳歌してイイのでありましたが、なにしろ上空がかき曇り、遠雷まできこえるのでございます。
そして横浜、桜木町派は、江戸とちがい、一人ではつまりません。連れが欲しい街なのでありました。