2011
05.02

ちょっとまえ当ブログでふれた清涼飲料水「愛のスコール」を偶然に見つけたのでありました。
39円でありました。

まだ健全に女を愛せた頃、私は愛のスコールを一日に一本のむ習慣になっていました。
そして遠くに住む一人の女のことを苦しく考えていたのでありました。

メールなんてない時代でした。長い手紙なんかを書いたような気がいたしますです。

きっと迷惑だったにちがいありません。

「愛のスコールをください」
「はい、愛のスコールですね」
と百円を支払うのでありました。

いまではメールがきても、なかなか返事をださないメール人非人になってしまっていますが、これでも以前は筆まめだったのであります。

筆まめだった頃は、なかなか恋は実りませんでした。
「どうでもいいや、勝手にしろ」
なんて女を扱いだすようになってから想いが叶うようになったのは、クールさが良かったとかそういうことではなくて、おそらく恋愛のヒントがそこらへんに潜んでいるからなのでありましょう。

そうですね。
女ことを三時間も待っていたことがありますですよ。

我ながらその神経がもはや理解できないのであります。
いまでは10分待ってもこなかったら自動的に帰ることにイタしていますから、むかしはずいぶんと私は暑苦しい男だったような気がして汗顔ものであります。

どうでもいいような店の片隅で「愛のスコール」を見つけたとき、
おもわず「ギャッ!」と恥ずかしい悲鳴をあげそうになったのは、
そんなむかしの自分をおもいだしたからなのかもしれませんです。