2011
07.24

湘南の海から富士が眺められるのは10月から5月まで。夏場はたまに朝に見える程度。
なのに7月の真昼に、富士がくっきりと眺められるのです。
伊豆の天城あたりまで眺望できる、この不安な気持ち。

易者というものは、神経質な渡り鳥のように、ちょっとした変化というか不協和音に敏感であります。
不倫中の40代半ばの人妻が、彼とのつかの間の逢引を待ち焦がれて、待ち合わせの飲み屋で携帯電話をひっきりなしに覗き込んでは連絡の有無をたしかめているのを、冷静に観察しながら、その恋情の程度をはかるようにであります。
口では、彼との関係を軽い調子でいいながら、じつは女子高生よりも純に想いを高めているケースがありますから、その軽い口調を信じては判断にミスが出るのであります。
彼のことを語るときの表情の変化を、水の波紋を見るように観察する習性がついているせいか、わずかな気候の変調にたいしても普通の人より重大なものとして受け止めているようであります。

なにか禍々しいモノが近づいている気がしてなりません。

こうして根拠のないことを語っていたずらに恐怖心をあおるのはいけないのでありますけれど、思い出したように大きな地震が東北ては起きているし、真夏なのにいやに涼しい日が続いたり、Hな国であるスェーデンでテロが発生するなどのことが連続しますと、それらはまたなにかの予兆のような気がするのであります。
ニュージーランドで大地震が起きてから3週間余り後に、東北の震災があったようにであります。

奇妙な年であります。