2011
07.21

台風のすぎさる音をききながら、いただいたホタテを刺身にして食ったのであります。

ワインは、マスカットの発泡酒。なんと値段が350円なのであります。
これが三千円くらいのワインと比べても、なんらおとることはないのでありました。
ワインは値段ですべてを決めることのできない数少ないモノであることを痛感したのであります。
それは、20代の女だから良くて、40代の女はダメだと頭から決めつけることはできないという真実に通じるものかもしれませんです。

ホタテは北海道は稚内産。
崎陽軒で使うホタテは北海道の稚内産でありますが、稚内は稚貝を海にばらまき、自然に育てますゆえ、身がコリコリと引き締まっております。

が青森や三陸のホタテは、紐に固定して育てますから、身はやわらかいのであります。
どちらも、それぞれ。
ねそべってもピンとたつオッパイと、やわらかく崩れるオッパイのどちらもなかなか美味というようなものでありましょうか。

刺身を堪能した後は、焼いて味わうのであります。

これがまた絶品!
屠汁というか肝というか、そこから食いちぎり、最後に丸裸になった貝柱に歯をいれる一連の食い方はまさに野獣的なのであります。

最後に煮汁をすする幸せは、なかなか味わえるモノではありません。

かくして幸せな一夜は更けていくのでありました。
10枚もありまして、それをペロリ。
ご飯もなにも食えません。
ワインの酔いのここちよいけだるさに、床に身をよこたえるのでありました。