2011
08.24

雑草であるはずなのに、こんな可憐な花をつけていることに、見とれてしまいました。

この夏、いろいろな別れがあったようであります。
長い間、いつかは別れる日がくるだろうと覚悟しながらつづけていた禁断の愛をたちきったお女性もいるようであります。

そのお女性は奥さんで二人の子供をもっているのですが、彼とふたりで過ごす数時間は、そういう家庭から解き放たれているわけであります。
けれど、たまに子供から携帯に電話があり「これから友達と遊びに行っていい?」なんて聞かれ、その奥さんはいっしゅんだけ母親に戻るのであります。

そして、ちょっとだけ気まずい思いをしますが、ふたたび彼とベッドで抱き合うのでありました。

そういう恋を断ちきる想いとはどういう感じなのでしょうか。
イケナイとは思っていても、数年も続けていれば、自分の生活の一部になっているわけですから、別れた直後は辛くて仕方ないはずでありますね。

尋常なことでは別れきれないのでありましょう。美しい別れ方では、すぐまた逢いたくなって、逢えば抱き合うわけです。

相手を嫌いになるしか別れる方法はないのであります。

相手に愛はない。目的は自分のカラダだけ。都合のいいように利用されている。最近はご馳走もしてくれないしプレゼントもない…というように相手の男のオチ度だけを列挙し、自分の憎しみをかき集め、その憎しみの力で別れるしかないのであります。

これが離婚という形であれば、亭主の他に男を作ればコトは容易なのでありますが、長い期間続いた不倫は、ほかに男をつくっても別れる力にはなりません。

憎しみや嫌悪感をつくることだけが、不倫から脱出するすべのようであります。

この夏、誕生する恋よりも、滅びる恋のほうが多かったとおもうのは、私だけでありましょうか。
職業がら、たまたま別離にたちあっていただけでありましょうか。

夏はすでに傾いております。