2013
07.06

七夕・イン・ヤクザの街なのであります。
気温は、この夏最高の32℃。

人混みは、おセックスのたまものでありましょう。
一人一人、一発ずつおヤリになった結果の命とは到底しんじることができませぬ。

それぞれ、どういうふうにヤッた結果なのでありましょう。
好きあってなのか、無理やりなのか、義理でなのか…。ふざけ合ってなのか。幽霊が半分くらいまじっていそうでありますです。

こんなことを考えるのも、湘南のヤクザ都市、平塚にきたせいでありましょう。
ゆきかうオバちゃんも、店のネェちゃんも、きっとヤクザのスケにちがいありませぬ。
腰の曲がった婆さんだって、前身はアメ公さんのオンリーさんに決まっております。
「あんたぁ」
と男を呼ぶにちかって相違ございませんです。

この若いオヤジは、我が子に、ピストルを買い与え、使い方を指導しているのでございます。

「ハジキってのは脇をしめるもんだぜ」
「わかった」

かなり高価なピストルであります。
なにも祭りの屋台の出店で買ってやらなくてもイイと思うのでありましょうが、若い父ちゃんも祭りに興奮しているのでありましょう。

「おや、イイもの買ってもらったね、やっぱ血は争えないねぇ」
なととオッパイ半出しのかぁちゃんが欠けた歯にくわえ煙草で、父ちゃんをにらみ、
「あんた、いいかげんにしよしよ」
と帰宅してからの会話が聞こえてくるのでありますです。

おそらく、クルマは中古のセルシオのシャコタンでありましょう。色は黒。オートバックスの芳香剤まで想像されるのでありました。

そして、こちらは中華人民共和国的カップルなのでありました。
いや、ほんとうにお隣さんかもでしょう。

ヤクザの街は、心和むものがございます。
日本の原風景なのであります。
みんな売れない芸能人のようなのであります。

仕事の手を休めて、足をはこんだかいがございました。
そして気づけば大汗。

タオル地のシャツをずくずくにして帰路につくのでありました。