2021
03.16

奇門遁甲には、天羅格・地網格という凶格が存在いたします。
特別版(例外盤)だけに登場する凶格ですから、拙著「奇門遁甲術入門」には記されておりませんです。

天盤が癸×地盤がその時の干が、天羅格であります。
天盤が壬×地盤がその時の干が、地網格でございます。

なぜ本則盤から除外されているという理由は、はなせば長くなりますから、省略するとして、例外盤の価値は、ココなどにあるのかもしれませんです。

また、どうして癸を天羅と言えば、癸は雨や霧など、天からの水だからであります。
壬は湖や海など地下水としての位置づけがございますから地網なのであります。

さて、腹立たしい中国人がもたらして世界を疫病の渦に巻き込んでいる、この時代を例外的な時代と言わずしてなんと呼ぶのでありましょーか。
天羅格、地網格の悪さが跋扈する危険を察知しなければなりませんです。

天羅格、地網格は、新版奇門遁甲初等科で取り扱いますが、ここでは中等科っぽい解説をしたいと思いますです。

天羅格のキーワードは、「五里霧中」でございます。
癸の蒙昧の悪作用を受けて、何が何だかさっぱり分からなくなるという意味であります。悪事もすべて霧の中。昨今の政界を眺めますと、
「なるほどね」
納得いくかと思いますです。
五輪などもグダグタした会議などより包丁一本あれば済むことでございますのに。誰かが高倉健になればイイのであります。
さて、この霧ですが、導師に、霧を作る名人がいたとかであります。
代々、その一族は帝などからの誘いを断り、山にこもるなどして隠居を続けたとかであります。
ある年、悪者が霧を作って悪事をした咎で捕らえられ、自供させると、その道術を、その一族から習ったとか。一族の長は、連座して牢に入れられたのであります。
あとで事実無根と分かり釈放されました。
ふたたび政府から招かれましたが、出仕せず、そのまま隠居して死んだのであります。

地網格のキーワードは「不足為謀」であります。
討つべき時に討たなかったために、かえって滅ぼされるという意味であります。
気がついたときには力不足となってしまうということであります。
なぜ討たなかったかといえば、平和とか絆とか、そういうキレイごとによって騙されたからであります。
「尖閣列島」などを申したいのであります。

これらの話題の出自は中国であります。奇門遁甲の中には、奴らの考え方、攻略方法などが網羅されておるのであります。

でも、これらの話題というか、吉格、凶格の心臓部の講義は中等科。
初等科では、まずは奇門遁甲に慣れ親しんでもらわねばなりませんです。

だれも教えてくれない、大学などでも教えてくれない内容なのであります。