2022
10.16

冬眠する時期が近付いているカメ子と、久しぶりに戯れたのであります。

庭先に迷い込んでいたときには、手のひらで包み込めるほどの身長でありましたが、あれから30余年、体重も増えまして、両手でなければ持ち上げられません。
餌の量も相当なものなのであります。

冬眠が使いと言うのは、その餌をほとんど食べなくなったからであります。
しかし、餌はかならず手で与えていますが、餌を欲しなくなると、急に、警戒心が高まり、指を出そうものなら、首を甲羅の中にすくめるほど冷たい態度を示すのでございます。

ところが、食欲がなくなっても、画像のよーに、私メの足に前足をのせて、這いのぼろーとする親しみのよーな態度なのでございます。

「死の前触れか…」
反射的に不吉を考えるのは、易者の習性かもしれません。
カメの寿命は60年ほどと聞いております。
しかし、それはあくまでも平均を言うのであります。

カメを一冬、水の中で冬眠させてイイのかどーかをチェックいたしました。
目つきが澄んでいるか。
太ももに肉がついているか。
喉の肉付きは大丈夫か。

それと、カメはおうかく膜がございませんから、風邪をひかせると痰を吐き出せず、致命傷になりますです。
それも問題ございませんでした。

ならば、死の前触れは、
「私メか…」
親愛の態度でお別れを告げよーとしているのか。

その前に、
「竜宮城に連れていけ~」

こーして、カメ子と時間を過ごしていると、
どーやら、私メの体臭に興味があることが、なんとなく伝わりました。

本日の私メの体臭は、カメ好みなのかもしれませんです。

犬のロメオは、そんな二匹を遠くから眺めているのでありました。