2023
11.10

人相の大家、故大熊光山は、「断易+人相があれば無敵だ」と、いささか超訳ですが、断易に人相を加えて勉強することを推しておりました。

人相の奥義のひとつに、気色血色という分野がございます。
じっと相談者のお顔をのぞき込むと、皮膚の奥から、その気色血色の流れが見えることがございます。

結婚問題で悩んでいるという男性の相談者が、そのお顔に気色がありありと流れておりました。
●額全体が曇っております→現在、深い悩みを抱えている。
●左奸門の青筋の上に蒙色→妻にしようと思っているお女性がいる。
●額の右寄りに起肉→目上から勧められている。
●しかし、その起肉の横に蒙色→その目上の話に乗れない問題が浮上中。
総合すると、結婚相手がいて、そのお女性の親に結婚を早くしろとせかされているが、何かが引っ掛かっている。

「女ですか?」
そこで神蓍を振ったのであります。
卦には世爻官鬼に卦身。
お女性も結婚するつもり。しかし、卦身が付していることは、官鬼に、もうひとつ隠されている何らかの意味があるのであります。
「病気か…」
いや、病気ではあるまい。
官鬼が日晨の妻財と合しているのです。

ふたたび男性のお顔を見ましたら、
右玄武から妻妾宮にかけて蒙色。それが田宅にうっすらと延びておりました→別のお女性の存在。

つまり、この男性は、同棲中のお女性がおりまして、それを隠し切れない状態なのでありました。

さて、鑑定は
「ではどーする?」
の対策のテーマに移るのでありますが、気色血色を見ることが出来るようになれば、鑑定も楽しくなるのであります。