2024
03.21

妹から、
「無断駐車しているクルマがあるのだが…」
と相談を受けたのが先々月でありました。

向かってみましたら、
「これこれ!」
鬼の形相の妹が、黒い軽自動車を指さし、「バンクさせようか」と怒り心頭でした。

世の中には、死神占い師と呼ばれる人物がおります。
方位術をたくみに扱い、相手を死に至らしめる術師でございます。

値段は二千万円。半分が前払い。のこる一千万円は成功報酬として、目的を遂げた時に受け取るとか。

私メの知り合いでして、「高額では?」と言いましたら、
「実際に人を殺したら死刑だよ」
そこを二千万円で済むのだから安いものだというのであります。
また、その金額が高いというのであれば、その程度の恨みなのだから、と。

彼を思い出したわけではございませんが、ちょっとした造作を、妹のために教えてあげました。

そして、本日。メールと電話が妹からございました。
「…引っ越したみたいだっけ。地方に飛ばされたとかだっけ」
かくして無断駐車の一件は落着したのでございます。

平安時代の呪術は刑罰の対象になりますが、現在は呪術を施したところで罰せられませんです。

「こんどランチおごります」
えっ、それだけ?
二千万円…いや10万円でもイイのでは?

昔から占いや呪術については迷信だとか当たらぬも八卦とか言われておりました。
が、それは知らない者が作法を守らないで適当に施すからでこざいます。