2025
03.09

希望がなければ、人は生きていけないと説かれています。
夢を諦めるなと、ヒットソングで歌われたりしております。

たしかに、それはそーであります。

しかし、振り返ると、限りない夢を心に抱きつつ、「けっこう安く使われたな」と後悔することもしばしば。

ある男が共同事業を始めました。
会社を大きくしようと大いなる夢をえがき、寝食を犠牲にして働いたのであります。
ところが上場まであと一歩のところで買収され、男は放り出されました。共同事業の相手は、ちゃっかり残り、そこの重役に。
こんな話はよくあることであります。

恋愛でも同様。
相手の男との将来に限りない夢を抱き、支えたところ、結局は男は別のお女性と結ばれるという結末。

美しい夢には、麻薬が仕込まれておりますです。
その夢が巨大であれば、それだけ麻薬の効き目は強く、正常な判断能力を無効にしてしまうのであります。

その夢が麻薬かどうかの判断は、ただひとつ。
自分が、その夢を叶えたなら、周囲のお世話になった人たちに恩返ししようという、心の美しさに煽られているかどうか。ここにありますです。
自分の夢は自分のことだけに使う。

四柱推命でも、印綬が強くなりすぎると、バカなことばかり考えて、やがては失敗が待っていると判断いたしますです。緻密さが失われるからであります。

人間の幸不幸、成功失敗は、すべて運命学を知っているか否かにかかっておるのであります。