2025
04.09

桜は、花びらの中央が赤く染まってから散ることになっております。
白いうちはまだ散りませんです。

何事も熟期を待たなければなりません。

占いの講義をしておりますと、理解度の早い方と、時間を要するお方がいます。
覚えるのに時間がかかるのは、頭が悪いのではなく、そういう体質なのであります。
逆に理解度の早いお方は、忘れるのも早く、自分勝手な解釈をつける傾向があり、本質からかけ離れた地点に着地してしまう場合がございます。

どちらが優れているというのではなく、自分の体質を理解することが大切なのでございます。
占いに試験はございません。
じっくりと取り組むことが理解するために必要であります。

私メも、とくに断易に関して言えば、なかなか覚えられませんでした。
それどころか受講したところが、そっくりと記憶から欠落していることもたびたびで、
師の鷲尾先生から、
「オノさんは才能がないから止めた方が良い」
一度ならず、五回ほど言われたものであります。

そーして苦労して納甲を覚えた時、断易の隅々まで血が通いだした感動は忘れられません。
覚えられないと悩んでいた時にでも、断易の理論の断片が息づいていて、その断片が納甲を自在に操れた瞬間に、つながったよーであります。

この熟期はなにも占いに限ったことではなく、恋愛にも通じますです。
焦らず、仕掛けていれば、手のひらに目的物が落下してまいります。

焦ってはことを仕損じるのであります。