2011
10.07

仕事のあいまにイヌと散歩をいたしました。

いつしか金木犀の香りがところどころからただよっているのでした。

秋の香りですが、秋にはすこし似合わない若やいだニオイなのでございます。

メロオもジョルノも、金木犀のかおるほうを、振り向いているのでございます。
それとも、花のニオイより、ほかの別の何かが、そちらから香っているのでありましょうか。

あたかも人間が、自然の移り変わりなどよりも、「一万円だよ」といわれると、おもわずそちらを凝視するかのように。
あるいは若い女がとおりかがると、男たちの視線が、そのお女性さんへと惹きよせられるように。
どんなに見まいとしても、お女性が胸の谷間をのぞかせていると、ついつい目がそちらに食入ってしまうように。

金木犀の香りは、嗅ごうとしてかぐのではなく、今日のようにふんわりと空気にはこばれた香りにふれて、「ああ、そんな季節なのか」と気づくのが自然なのかもしれず、そして、お女性が向こうから歩いてくると、注意は金木犀の香りを離れてしまうのがイイのかもしれませぬ。

金運が上がるように神頼みしながら、いざ宝くじが当たったりすると、「自分の実力だ」などと、神様のことをわすれることも、また、それでイイのでありましょう。

しかし、二匹の裸同然のイヌたちにとって、そろそろ暖かなものを着せる時期が近付いているのでございます。
散歩の後は、夏などは冷水シャワーを気持ちよさそうに浴びていましたが、今日は、すこしぬるめに温度を上げて、洗ってやったのでございますです。