2012
06.20

唇とは、妙なところであります。
粘膜が外部に向きだされたところでして、他の動物にはみかけませぬ。
鳥ならクチバシだし、イヌだって、人間のような唇ではございませんです。

不倫中のお女性の唇は曲がっていると言われたものです。それは罪悪感が唇に出やすいからという理由であります。が、現在は、罪悪感などありませんから、この判断は、ずいぶん割り引かねばなりませんですね。

しかし、唇は、自分では曲がっているかどうか、なんとも判断できませぬ。
「まっすぐにしろ」と言われても、調節する神経が働かないのであります。

ためしに、ご自分でやってみれば納得するでありましょう。
「おおっ、唇が曲がってますよ」なんてからかうと、相手の唇はますます曲がるのであります。

さて、男の唇を論じたいと思いますです。

かれこれ、10年以上も前のこと。弁当屋を営んでいる「社長」がおりました。まだ20代でございました。
知り合いの占い師から、「手伝ってちょ」と依頼されて、「社長」に会いましたら、
「占い業界に進出したい。まずは電話占いから」
ということでございます。

当時、私メはイベント占いを手掛けておりまして、数名の占い師の知り合いがあったのであります。

「いいでしょう」
と答えて、近くの料理屋でメシをご馳走になったわけでありますが…。

食いモノを、だらだらと唇からこぼすのでありますよ、その「社長」が。
唇にしまりがないのであります。

…これはダメだな。
と直感いたしました。

男の場合、唇に締りがないのは荒淫かDVか、無能なのであります。

で、二日ばかり経った頃、「占い師を紹介して」とタメ語で連絡がありました。
「ひとり三万円ですよ」
と、防備線をはりました。そんな約束はしていませんでしたが、縁を切りたかったのであります。

案の定、「社長」はキレだしまして、
「こないだの料理代を返せ!」
てなことを電話の向こうでガナリ出したのであります。

しめしめと電話を切って、それで縁もキレたのでありますが、男は食い方で判断してイイのであります。

唇とは、さほど関係ない内容になりましたが、モノをこぼすということは、舌が上あごにピタッちくっつかない構造なのであります。
ということは、舌の根元の筋肉が弱く、咀嚼力も低下している証左であります。

スケペでも精力は弱く、ためにDV傾向になるわけであります。

「社長」がその後、どーなったのかは分かりませぬ。が、結果は見えておりますです。
週刊誌の隅に載っていた広告記事も、三ヶ月後にはおろされたということであります。

真っ赤な唇も感心いたしませぬ。
これは神経質な男だと断定して間違いはありませぬ。

歳をとると下唇が歪んできますが、それは歯が原因しております。40代で唇が歪んでいるのは病弱のサインでございます。元気そうに振舞っても、踏ん張りがききませぬ。

しろくザラッとした感じの唇の男がいいかもです。
むろん、口角は引き締まっているのが最低条件でありますが。

2012
06.19

不倫にかぎらず、恋愛全般で、最後に醜くなるのは、お金の問題かもであります。

「あいつには何百万円かけた」
とか、
「どれだけ高価なプレゼントしたか分からない」
と、大のおとなが地団駄踏む姿を、占いという職業柄、何度となく目にしてきておりますです。

男は、かけたお金の元を取ろうとする習性があるのかもしれませぬ。

「聞いて聞いて」とお女性が、こんな話をしてくれたことがございます。
「ビックリしたって驚いたってないよ」とファックス用紙を差し出したのであります。
数字が記されておりました。
男が、いつ、どんなものを贈ったか、その金額まで明記してあったのであります。
「これを、返せだって、どーする?」

どーするって聞かれてもこまりました。
「どーしました、これらを」
と尋ねましたら、
「とっくに売っちゃったわよ」
「質屋に?」
「ウン。質屋さんじゃなくて、ネットオークションだけどさ」

男の気持ちも分かるのであります。

お女性には、カラダを与えるという感覚がございます。
「カラダだけが目的なの?」
「抱かせてあげたのだから、あれを買ってよ」
など聞くと、よほどカラダに自信があるのだなぁと、ヘンなところで感心するのでございます。

男には……、いやいや、すべてではないでしょうが、私メなどは、
「抱いてやった」
という感覚がございます。
でありますから、カラダだけが目当て? と迫られると、フンとそっぽを向いてしまうのでございますです。

優しすぎる男ほど、むりをしてお女性にプレゼントしたり、ご馳走したりして、そのじつ家計は火の車なのでありましょう。借金までするという男も存在いたしましたっけ。

話は違いますが、専業主婦は、自由になるお金ってあるのでありましょうか。
いつぞや「わたしは電車賃さえないのよ」とこぼした奥さまのパスモをチャージしてあげたら、とても感謝されました。千円ですけどね。

そういう主婦が恋に堕ちて、何もかも男に出費してもらわなくてはデートも出来ないという関係になった場合、はたして「不倫の裁量」という秤にかけられたとして、
「よーし、合格。不倫してよし!」
と太鼓判を押されるのか否か…。

主婦も、お金は男が出して、当然だと思うのか。「だって抱かせてあげてるのだから」という理由で。

このネジレた気持ちというか観念が、最後に、良い想い出となるか、どうかに影響するような気がしてなりませぬ。

イイ想い出を作るために恋をするわけではないにしても。

2012
06.18

姓名判断でもっとも騒がれているのが「画数」でありますですね。

13画は人気運だとか、
15画は財運数たとか、
全88画に意味がふられておりますです。

88という数字は、九九=八十八でありまして、九星気学から来ているようでありますです。

画数とは、一つの漢字ではなく、たとえば、名前の合計(地格)数とか、苗字のイチバン下の文字と、名前の最初の文字の合計(人格)数のことであります。

小野十傳であれば、「野」が11画。十が2画。なので人格は13画なのであります。(十を10画と数えることも可能で、この場合の人格は21画となのますです)

それで、今回は、なじょして19画と20画は悪いのかということについて述べたいのでございますです。
いや、姓名学では、この画数をなぜか忌み嫌うのであります。

東洋五行説では「木・火・土・金・水」が根本であります。

この五行は数字に当てはめることができまして、
1と2=木
3と4=火
5と6=土
7と8=金
9と0=水
となりますです。

19画と20画は一の位をとって9と0で見るのでございます。
すると「水」にカテゴライズされるんでございますよ。

運命学では「水」をけっこう悪い意味にとっておるんです。
暗いとか、一定しないとか、色好みだとか、腹黒いだとか、とにかく悪い意味を「水」一身に背負わせているのであります。

でありすから、19画と20画を画数に持つお方は、運が悪いということになるってわけであります。
迷信といえば迷信。
けれど、やはり19画と20画は、なぜか不幸なお方が多いのであります。
挫折運なんですね。

ちなみに、天格は苗字の合計数、人格、地格の他に、外格(苗字の最初の文字と、名前の最期の文字の合計数)によって判断するってわけです。おっと、それにすべての合計の総格もありました。

天格は先祖運
人格は運命の傾向(いちばん大切なんです)
地格はその人のキャラ。恋愛運とかもみますです。
外格は職業運
総格は晩年運

と、それぞれつかさどってるから疲れるのであります。

私メは気学を頭からバカにしていますが、19画と20画については、けっこう当たってるじゃないか、なんて思っているのであります。