2012
10.21
10.21
久しぶりに浜におりて、ロメオと駆けたりしたのであります。
今日の湘南の日差しは夏の名残りがございました。
すこし走りましたら、私メは汗だく。
ロメオもカラダを火照らして、舌で息。
つい二カ月前までは愛欲の人々でにぎわった浜に、人は絶え、浜の上の道をランニングの奴らが流行に負けじとばかり走っておるのでありました。
40歳過ぎたら三キロ以上のランニングは凶。
50歳ならば一キロ。
60歳は電信柱一区切り間。
コレを守らねば、顔が老いるのであります。
心臓にも負担がきますです。
が、日本人はどーして、このように流行りに弱いのか…。
が、そんなことよりも、秋の引き潮は鏡のように美しいのでございます。
とどーんと轟く波の音に、ロメオはやや怯えておるのでありました。
さあ、これからどーしようか、ロメオ。
どーやって生きていこうか、ロメオ。
ランニングの奴らに追い抜かれながら、波の寄せては引き返す繰り返しを眺めつつ、しばし渚にたたずむのでございます。
頭の中から、今日のレース、菊花賞を失念いたしておりました。
大予言の書きなぐりを担当者に渡したと同時に、すっぽりと忘れてしまっていたのでございます。
いや、いつものこと。
ハズれたって…という無神経さは易者になってから鍛えられておりますですし。
帰り道は、こうして過保護なのであります。
ロメオも三歳。
もうすっかり成犬でございます。
いつか、山小屋にひと冬、こもるのが夢でありますが、その時は一匹のイヌを連れるつもりであります。
ロメオもジョルノも裸イヌなので、ちと無理でありましょう。
服の中に入れても、もう熱くなく、むしろぬくもりが快い季節とあいなったようでございますです。