2016
05.24

小満のいまは梅雨入り前の晴天が続く期間であります。
が、日一日と湿度が上がり、アミィドーッとため息を上げたくなるのであります。

そこに届いたのが、このお豆腐。

これまたいただきモノのビールでどれどれと。
プリンより固く、蒲鉾より柔らかな食感。お女性のお尻の固さであります。ヌターッとした冷たさが口の中に広がるのでございます。夏の昼下がりにお女性のお尻で火照った顔を冷やしている心もち。

「ちょっと違う豆腐だぞ」
と包装紙を改めて眺めましたら、
あの有名な高野山の胡麻豆腐。

念仏を上げなければバチが当りそうであります。
でも生涯のバチはすでに当たっているので、念仏は省略。

ぶん投げていたチンゲン菜を鍋にぶち込み、岩塩でうすく味付けしカタクリでとじまして、そこに高野山豆腐を投下。

待つこと10分。
蒸し暑い中での火傷するほどの熱い豆腐となったのであります。
ふむふむ。

大金持ちになりそうなお味。

アゲマンに巡り合ったよーであります。

胃袋にずしんとくるお豆腐でありました、もうご飯は無用。

ワインに氷を入れて最後まで味わい尽くすのでございました。

食べ終わった後で、
「しまった、指で柔さを確認しておくのであった」
が、後の祭りでありました。

ホンモノのお尻で高野山豆腐を懐かしむしかすべはなくなったよーであります。