2025
01.09

これで三人目。
私メが、彼らにタバコを教えたのでありました。

肺癌にて死すという、彼らの連れ合いからのハガキを得たのも三回目。
そのほかに連絡が途切れていた奴らも、すでにこの世の住人ではなくなっている公算が大でございます。

もはや、驚きもない報せなのでございました。

ただ、黒人霊歌を聞きながら、曲が奏でる束の間の数分間を悼むのでございます。

四柱推命を掘り下げるとき、どーしても考えさせられることがございます。
「この世における自分のはたらき」
であります。

なぜ、この悪命をせおって、この世に生まれなければならなかったのか。
何をせよと運命は語っているのか。

問いを知っている者たちはどれほどいて、その問いをまっとうした者たちはどれほどいるのだろーか。
日々の暮らしに流されるあまり、その問いどころではない。

しかし、その問いに応えなければ運命は微笑まないということを、私メはようやく知ったよーな気がするのですが、もう手遅れという年齢に達しております。

彼らと過ごした若き日々だけが遠近感を失った絵画のように、とりとめもなく脳裏にはためいているのでありました。