2025
01.29

旧暦の1月1日ですから、招きタヌキをお贈りします。
財宝の神様、ということであります。

モリオカの散歩道にありながら、目立たぬよーに捨て置かれた七福神の一つであります。
人は別の景色ばかり見ておりまして、誰と一人として、この招きタヌキの存在を知りませんです。

と、いうことは、ここで祈りを捧げれば、財宝を手にする夢が現実のものとなるはず。
有名な神社に大勢の人々が詣でても、いちいち願いを聞き入れてくれるはずがございません。
淋しい神様だからこそ、「よくぞ詣でてくれた」とばかりに、お土産付きの財宝までプレゼントしてくれるのではないかと。

ただし、「お金をよこせ」とかと祈ってもそれはお門違いの願いであります。

たとえば私メなら、「よい占いが出来ますよーに」と祈ることで、占いの腕があがり、結果的にお客様が途切れないこととなり、それが財運につながるというわけであります。

食い物屋を営んでいるなら「美味しい料理が出来ますよーに」だし、画家ならば「良い絵が描けますよーに」という祈願こそ、タヌキに通じるのであります。

ここを間違えてはなりませんです。

お札が木の葉になるのではなく、木の葉がお札になるのであります。
この世のファンタジーはファンタジーではございません。