2012
06.07

電信柱に蔦が巻きついていたのであります。
うっそうに茂る風景であります。

男女の関係のようにも見えるのであります。

身も心も離れがたいほど、魂の部分でつながっていると認識している男女。
狂うほど愛し合い、羞恥心まで捨てて、潮を吹き上げては快楽を叫ぶお女性と、その悦びにうちふるえる姿に陶酔する男。

が、男女の関係とは蔦の如く儚いものてあることも事実なのであります。
茎を切られれば、どんなに勢いよく茂っていても枯れてしまうように、してはならないタブーが、男と女の関係にも存在するようであります。

たとえば、約束。
男は言います。
「いつかキミと旅行がしたいね」と。

その言葉に嘘も偽りもないことでありましょう。
けれど諸事情というものがございます。

お女性はメールいたします。
「来月の週末、ダンナが出張だから、時間があくの。旅行の約束をおぼえている?」と。

が、男の仕事が、それを許しません。
直接に「行けない」と返事すればイイのですが、お女性の気持ちを考えて「難しいかもしれないな」と遠回しにメールするのであります。

そこで、察することが出来るか否か、お女性の値打ちが決まるのはココなのでございますです。

ほとんどは、「約束、約束」と大騒ぎして「約束を守るかどうかで、わたし決めたいの」と、脅しをかけるモノであります。

男は沈黙をもって返事と為す。
そんな習性を持っているようであります。

お女性からすれば、まことに焦れったくもあるでありましょう。

が、そこで、
「この件には、これ以上は踏み込まないのが賢明だ」
と気づいていただきたいものだと書くと、「男は勝手だ」と反論したくなるかもしれませんですね。

が、そのタブーをおかし「やっぱりね。約束なんて嘘だと思ってたんだ。わたしのカラダだけが欲しかったんでしょう」と意気巻き、みずから墓穴を掘ってしまうことの、なんと多いことか。

ああ、ブルータスよ、お前もか…! ではありませぬが、「ほほぅ、そのカラダにそうとうに自信を持っているようだな、どうやらオダテすぎかもしれぬ…」と思ってしまうのであります。むろん、男はそんなことは言いませぬ。ここでも沈黙いたすのであります。

お女性が感情をむき出しにしてしまうと、美貌も台無し。
このへんが引き時だろう、と男に決断されてしまうことになるのでございます。

ゆめゆめAKB48の選挙投票だかの、興奮メッセージをお真似にならぬようにお願いいたしますです。はい。

ほらほら、画像の蔦も、根元をチョキンされただけで、哀れ、かように枯れ果ててしまったのでございますよ。

先日、脱稿いたしました「エロ12星座(仮タイトル)」を執筆しながら、様々な角度から男女の関係を考えたものでございますです。

男はバカですが、お女性におかれましては、健やかに、そして賢くあってもらいたいのであります。
切に切に、そればかりを祈ったりしているのでありました。

蔦も、それほど茂らなければ、切られなかったものを…でございます。

2012
06.06

台風の接近で湘南あたりは、朝から荒れ模様でありました。
末世なのか、地震、竜巻、日食とあり、6月6日の今日は、金星が太陽面を通過するとか。
しかし、どこにも太陽の影は見つかりません。

けれど、このような日は、なにか凶暴なモノが体内に渦巻きます。
朝から車を無駄に走らせたのでありました。

何かに追われている気分がなかなかイイのであります。
オウム幹部の、お菊池直子ちゃまや、お平田ちゃまなどは、もっと切実な追い詰められ感だったのでありましょう。
彼らの純愛っぽさは、後世の語り草になるもしれませんですね。

私メが中学の頃に、「中1コース」とかいう雑誌がございまして、
「健康的に太陽の下で恋愛をしよう!」
とか、
「スポーツで性欲を発散させよう!」
などと大真面目なキャッチが載っていましたが、ダメでありました。

どうやっても私メは健康的な恋愛が出来ないのでありました。あえて、健康的な恋とはなにかなんで言いませんけどね。
さらにスポーツとかをすれば、より強く性欲がかきたてられる始末。

太陽は、恋のほの暗さを際立たせるためにあるのかもしれませんよ。

ドライブのおともはロメオであります。

ロメオを背徳の恋の相手という設定で、犯罪者になったつもりになって車を走らせるのですが、誰も追ってくるモノはいないのでありました。

いつぞや、ある地方都市の郊外のトウモロコシ畑で寝ていましたら、住人が通報したのか、パトカーがやってきて警察沙汰になったことがありました。
背丈以上のトウモロコシに隠れながら、逃げおおせたときは異常なまでの充実感に震えましたが、ふーん、お菊池ちゃまや、お平田ちゃまを、かなり羨んでいるわけであります。

太陽面を金星が通過した後の午後になって、空はバカに晴れてまいりました。
世の中は皮肉に溢れているようであります。

2012
06.05

占いという奇妙な仕事をしていますと、じつに奇妙な人々が集まるのであります。

大阪出身の商人も、その一人であります。
「いいものが手に入りまして…」
とテーブルに、このようなモノを置いたのであります。

「なんですか?」
と聞く気力も失せるのであります。

商人は、「これはやなぁ…」
と語りはじめるのであります。
横浜の科学者が開発した「気」を浄化するマシンらしいのであります。

電気の差し込み口にプラグをはめ、これを空気清浄機につなぐと、その性能が三倍になるとか。
あるいはオーディオ機器にセットすると、澄んだ音色を聞くことができるとか。

なんでも、筒の中には、岩石を何千度かで溶かした石の結晶が詰まっているらしいのであります。
「ダイヤモンドより固いんでっせ。絶対に割れへん物質やで」
「しかしなぁ、これじゃ美しくないよ。エロのオモチャでも不気味で使えないよ」

それではと、商人はこんどは、コレをカバンから出したのであります。
「その石の結晶を砕いて粉末にしたものが、この中に入ってましてやな」
と、頭に巻き付けたのであります。
「集中力が高まること間違いナシや。ヘッドベルトdeトーダイや」

聞けば、これを巻いて勉強して過去に東大に何人も合格したとか。

けれど、新製品で、どーやって過去の入試に間にあったのか、いやいや、そもそも絶対に割れない石の結晶体を、いかにして粉末にしたのか。

お笑いでありましょうか。
が、世間に似たようなモノがじつにたくさん出回っているのは事実であります。

占いとか宗教と結託すれば、案外、儲かるのかもしれませぬ。

が、ご安心くださいまし。
かようなものを売ろうとは、少しも思ってはおりませぬゆえ。

今度の「セミナー+ワインの午後」で、ヘンなモノ売りつけられるのではなかうかと思っているならば、その心配はゼロであります。
純粋に皆様と楽しく、運の上がるようなお話をしたいというだけなのでありますです。

その商人は、私メがノラないのを見てとると、最期に、このような薬を置いてたのでございます。

これはセシウムをゼロにする薬とか。
「六歳以下は、いちにち一錠、大人はやな、八錠のんだらよろしいがな」

怖くてとても飲めませんです。

が、こういう商人の話はじつに楽しいのであります。

IT屋より、ずっと人間臭いのであります。

政治家より信用できるかもしれませぬ。

こういう人種は貴重でありまして、それこそ生々しい情報を聞くことも出来るのでございます。

「ほしたら、こんどはオノはんのお好きな色モノをもってうかがいますよって」
と、ニコニコ帰って行きました。

私メも20代のはじめの頃に、清水焼の叩き売りを一年ほどやっていたことかありまして、これら的屋商人に冷たく接することが出来ないのであります。

あっ、私メはけっこう叩き売りが性にあっていたのか、オクラホマの百姓に大人気で、完売したこともあるのでありますよ。
…遥か遥かの昔の思い出であります