2017
02.05

十傳スクールの奇門遁甲初等科11回目を終え、泥のように困ぱいした頭で、次回最終回の講義を組み立てているのでありました。

甲尊は、出世に効果があり、乙奇は安定、丙奇は金運に効くなどと言われ、私メもそのように書籍に記しておりますです。

しかし、そういう画一的な判断で、はたして方位効果が出るのでありましょーか。答えはノーでございます。

以前、易者のパーティで、奇門遁甲を使うというお方と、数分間、会話したしましたが、「これでは、ダメだ」と、その場を去ったことがございます。
「勝負は壬ですよね」とか「今日は青竜返首を使って来たんですよ」とか「飛鳥跌穴は効きますよね」とかの言葉を聞き、ちと油汗が流れたのであります。

ひとくちに甲尊と申しますですが、それは中国の歴代の皇帝の出自が゛じつは不明であることと無縁ではないのであります。

甲尊の下には、乙奇、丙奇、丁奇があるわけであります。そして、その下に戊儀、己儀、庚儀、辛儀、壬儀、癸儀の六つが配置されております。
そして乙奇グループ、丙奇グループ、丁奇グループに配属されているのでございます。
甲尊は、どこの馬の骨ともわからぬ六儀の中から、その時々で選び出されるわけであります。
つまり、甲×丙の青竜返首の甲は、その出自が六儀のどれかというわけでして、常に同じとは限らないのであります。
効果としては、「体制的な体質になる」ことで一致はしていますが、三つのグループのいずれかで、効果の出具合は異なるのであります。

では、丙×甲の飛鳥跌穴はどーかと申しますと…。
丙奇は、体制的なものとは、根本的にその体質を異にするわけであります。しかし地盤の甲尊があり、この甲尊が丙奇グループからの出自を明らかにすることで、青竜返首と併用できるか否かが決定されるのでございます。

お女性と「だから気が合うのか」とか「やはり肌が合わないわけだ」と納得されられるのは、話しているうちに、出自の共通性の有無が分かり、遠い血のつながりを思い知らされる時がございます。

奇門遁甲初等科は、奇門遁甲を使いこなすための基礎的でありながら、もっとも大切な部分を解説するのであります。

ちと語り過ぎましたです。
ご理解しようとしないでくださいませ。