2022
03.28

中ノ橋から中津川をのぞむ画像であります。
向こうに見える山は南昌山。この山が曇れば雨になり、晴れれば、雨が降っていてもいずれ止むと、いにしえより伝わり、いまもその通り天気予報的な山なのであります。

中ノ橋をわたれば大通りまで直線に道路が続いておりますが、これは近年のことで、もともとは桜山神社の境内でありまして、境内を道で分断することは許されませんでした。むかしは、中ノ橋のたもとには関所がおかれ、そこから不自然なまで極端な直角に道がきざまれ、そこに警察署があるのは、関所の置かれた名残のよーでございますです。

などと、生まれてもいない当時の町のたたずまいを思い描きつつ、そぞろ歩くのは、私メも晩年を迎えたあかしかもしれませんです。

異様な地震が不連続に頻発しておりますですね。
モリオカは岩盤のうえに町が置かれておりますから、多少の揺れには強いと言われております。事務所のある東京神楽坂の付近を散歩しているのと比べれば、モリオカの道は、足底にかんじる硬さがなんとなく違って伝わるのは、そのせいかもしれませぬ。

とは申しましても、災害は、なにも地震だけとはかぎりませぬ。
「核が投下されるぞ」
「ダムが決壊され大洪水が来るぞ」
「毒をもつ昆虫が襲ってくるぞ」
油断も隙もございません。

というわけで、4月のボイドタイムでございます。

2022年03/28(月)23h14m in水瓶 ~  /29(火)13h33m
2022年03/31(木)15h39m in魚  ~         18h32m
2022年04/02(土)22h53m in牡羊 ~  /03(日)01h51m
2022年04/05(火)10h55m in牡牛 ~         12h05m
2022年04/07(木)12h17m in双子 ~  /08(金)00h31m
2022年04/10(日)10h01m in蟹  ~         13h00m
2022年04/12(火)19h18m in獅子 ~         23h09m
2022年04/15(金)03h13m in乙女 ~         05h48m
2022年04/17(日)06h58m in天秤 ~         09h24m
2022年04/19(火)08h56m in蠍  ~         11h18m
2022年04/21(木)05h59m in射手 ~         12h54m
2022年04/23(土)12h55m in山羊 ~         15h18m
2022年04/25(月)09h36m in水瓶 ~         19h16m
2022年04/27(水)22h37m in魚  ~  /28(木)01h10m
2022年04/30(土)06h39m in牡羊 ~         09h19m
2022年05/02(月)19h15m in牡牛 ~         19h47m
2022年05/05(木)05h39m in双子 ~         08h06m

気になりますのは、ここに掲げた17回のボイドタイムのうち、半分以上の9回が冥王星と絡んだボイドタイムなのであります。
冥王星は「死と再生の意味を有しておりますです。

さあ、不気味な4月はまもなく幕が開くのであります。

2022
03.26

パンドラの箱には、疫病や戦争など、この世の不幸という不幸が詰め込まれているそーであります。

そして、最後に詰め込まれているのは「期待」。「希望」と解釈してもイイのであります。

この世の真実を語る寓話であります。
私メは、何も期待しない。希望も抱かない。
これに徹しておりました。いや、徹していたはずでありました。

しかし、モリオカの、ジェンダーの蘭丸さまが勤務していたコンビニの前を通りかかるときは、
「もしや…」
一縷の望み、そーです、期待してしまうのでございます。希望を抱かずにはおられなくなるのでございます。
「また店員として戻っているのではないか。よもや戻っていなくても、客として訪れているのではないか」と。

ですから、店内でお女性の影が動くと、つい目を凝らしてしまうのでございます。
貧弱な身体を店員服につつんだ蘭丸さまの、その店員服の首元のボタンからゆっくりと外す日が、きっと来るものと信じていたのであります。

「わたし痩せているから」
いいんだよ、いいんだ、そんなこと。
自分の冷え切った手を吐息ですこしでも温め、蘭丸の浮き出た肋骨にちんまりと赤く縮こまった乳首を、手のひらの金星丘から水星丘までザラリとさするのが夢でした。
すると腰のあたりに、つくしんぼうのよーなペニスが固くとがって感じられたでありましょう。指を這わせ、その先端を催眠術師が指で宙に丸く円を描くように、ゆっくりとやさしくいたぶったことでありましょう。

その夢は、期待は、希望は、もろくも崩れ去ったのてあります。

が、私メでは店内を一瞬間だけ盗み見たと思ったのでしたが、その凝視がよほど強かったのでしょーか。
あの若造の店員。私メが、蘭丸さまのレジにいくと決まって、「あとは僕がするから」と邪魔をする、あの男店員犬千代が、店の奥から、こちらに薄笑いを浮かべているのでありました。
「おのれ、犬千代!」

あまりの屈辱と、自己嫌悪を隠すため、
「犬千代を殺してやる」
店の裏側にまわり、たとえばスコップなどの凶器をさがしたのであります。

そこで目にしたのは、
ースタッフ募集中ーと記した張り紙でございました。

…もう、いないのだ。どこをさがしても無駄なのだ。
空を仰ぎましたら、白鳥が群れをなして北へと帰っていくところでありました。

心の中で、声の限り、蘭丸の名を連呼したのでございます。

2022
03.25

モリオカの桜の枝も桃色にもぞもぞしているのであります。

中学高校生の性欲のあたりでございましょーか…。
非常に過敏な時期でして、成長は早いのだけれど、わずかな刺激でダメになることも特徴なのでございます。

そして、自宅の庭の奥の空き地を見回っておりましたら、バッケが芽を出しているではありませんか。
こちらももぞもぞと。

季節に抵抗することはできませぬ。
しかし、バッケはいまが旬。
やわらかな芽を摘み取り、バッケ味噌にするもよし、天婦羅で味わっても美味なのでございます。

こんな季節の変わり目には、つくづくと運命というものを考えさせられますです。
スタートの時期なのに、しだいに周囲の奴らと差がついてしまうのはどーしてか。
まぁ、それでも最後には、幸不幸の帳尻は合うものですから、しかし、それは老いてみてはじめた分かるものでして、若いころには、絶望したり、下にいる者を見て、胸を撫でおろす、そんな連続なのでございましょう。

頑張ってみたり、噓をついたり、妬んだり。ブランドもので虚栄を張ったり、あえて自然派を気取ったり。

なかなか自分で、
「これだ!」
を見つけられないものであります。
40代になっても50代になっても迷いの中でございます。

60代になって、やっと、「この程度しかないのか、自分には」と諦観を決め込むことになるのであります。

それにしても、この早春のむずむずはどーいうことでしょう。
木の奥を揺らし、大地を震動させて芽吹くものですから、そのもぞもぞが、私メにも伝わってくるではございませんか。