2022
03.10

鑑定の時は、バカに真剣に卦をよんだり、遁甲を細心にチェックするのでございます。

しかし、先日は、鑑定を終えると同時にへなへなと力が抜けたのでございます。
その1時間に1週間分のパワーを注いだのでございました。
ために、翌日の朝勃ちはナシ…。

「当てなければならない」
などという程度の緊張感ではございません。

占的は、「ある建物を今月中に売らなければ何千万円もの損が出る。その物件を、あの男は買うだろうか?」なのでございます。

断易を学んでいない方には馬耳東風でございましょーが、まずは聞いてくださいまし。

卦は六冲卦。バラバラとなる意でございます。
この取引は絶望的だと解されます。
良く解釈するなら、土地が手から離れるのだから六冲卦は良いとも見ることが可能でありますが、上爻の世爻が酉の子孫でありますから、それだけでも土地は手を離れるわけでして、わざわざ六冲卦が出る必要はございません。その世爻が月破。アーメンでございます。

おまけに、その男を意味する三爻の卯官とは冲の関係。お客さんと男の関係は✕。

「これはダメでしょうね」
が、まずは妥当な鑑定でございます。

二爻の父母は現在、合住で一時的に動きをストップさせておりますが、亥の日が来れば、別の誰かに吹っ飛んで取られてしまうでありましょう。

五爻の妻財は資金を意味します。卦身がつき休囚して、苦しくて青ざめているところでございます。

ただ、コレだけの鑑定では朝勃ちナシまでは疲労いたしません。
「その男に売るにはどうすればイイのだ?」
この卦から、そのヒントを引き釣り出さねばなりません。全神経をその一点に絞り、全能力を馳駆するのであります。
瞼の奥で毛細血管が膨れ上がるのが自覚出来ました。
再占すれば穢れる。この卦から、すべてを読み解かねばなりません。

易者の命を賭けた勝負といってもイイのであります。
「そーか!」
断易の神様が告げてくれたのであります。あとはスラスラでした。
戌の日、つまり本日迄がチャンスだ、と。

じつは今朝も疲れ果てておりまして、朝勃ナシ。

そして午後、
「売れました!」
の連絡が。

さて、この卦の解釈は、おそらく初等科の知識で解れると思いますです。
次の講義で時間があれば、ご披露するかもしれませんです。