2024
08.04

少し前のことでありますが、酒蔵見学に行きました。

観光用ではなく、わざわざ見せてくれたのであります。
頭にビニールのキャップ、足はビニールの袋、そして白衣とマスクを強要され、担当の人からの説明に耳を傾けつつ酒蔵の一部を回るのでありました。

奥の職人さんが、
「ダメダメ、そこまで」
の声が聞こえ、ほとんど手前で終わったのでございます。

説明してくれる人は、画像の如く、金属の樽にチョークで要点を書きいれ、それはまさに、福山雅治演じるところの、湯川博士なのでした。

で、酒蔵の入り口には、神棚があり、そこから先は、聖域となっており、
「結界が張られておるのです」
と説明の人が言っておられました。

じつに神聖さが漂っております。
軽々しく足を踏み入れてはいけないと、本能的に感じられるのでありました。

昔、神保町に事務所があったころ、ストーカー除けに、結界を張ったことがあり、ストーカー殿は難なく結界を破って室内に躍り込んできたものであります。
が、やはり、その結界はひどく未熟なものだったと、酒蔵の結界に接して、はじめて分かったのであります。

形ばかりを真似してもダメだという事であります。

神楽坂の事務所で、結界について真面目に取り組みたいと、あと思った次第なのでございます。