2024
08.24
08.24
8月下旬ともなると、夏の終わりの風情が色濃く漂うものですが、モリオカも残暑が厳しく、照り付ける日差しにウンザリしております。
大通りでもカフェで休まないと、汗が目に染みるほどであります。
色々なカフェが出現し、なかなかの風情ある店内のカフェもございます。
そこでひととき休んでおりました。
ふと窓の外に目をやりましたらば、
「…蘭丸!」
目を疑いましたが、たしかに日傘をさして歩く人物は蘭丸さまなのでありました。
追いかけても無駄であることは分かっております。
しかし、珈琲を飲み干し、お金を支払い、階段を駆け下りました。
もう蘭丸さまの姿はございませんでした。
へんに痩せた手足を操り人形のよーに交互させて歩く姿はたしかに蘭丸さま。
日傘が揺れていたのであります。
運命の再会を神に託し、ブラブラと大通りを歩き回りましたが、
「あれは真夏の幻影だったのかも」
と思うしかなく、再会を果たすことはできませんでした。
もういちど、
「なによぅ」
とズケた目つきで、私メを蔑視て欲しいのでありました。
気づいたときには、私メは後頭部まで汗まみれになっておりました。