2024
08.12

町中華がはやっているらしいですね。
私メも、
「ここの味噌ラーメンは美味い!」
という店がモリオカにございました。

ございました、と過去形を使いましたが、喪失感を味わったからであります。

いままで店のノレンをくぐったのは三回。
最初に来たのは真冬でありました。
こんなに美味い味噌ラーメンがあるのか…!
いまでもその感動は覚えております。
おもわず店主のジイさんに「美味すぎる」と称賛したくらいであります。

二回目も冬。
それから二年の月日がたっています。
なにしろ実家から遠いのであります。
クルマを使うにも適当なパーキングがございません。

そんなこんなで、ようやく店に入るのに歳月を要したのであります。
もうスキップをしながら引き戸をひいて、
「味噌ラーメン!」
注文しました。
ジイさんが生きて、そして店が存続していることも嬉しかったのであります。

が……。

「もう二度と、この店に入ることはないだろう」
心でサヨナラを告げたのであります。

どこがどー違うのか分かりませんが、「こーではない」という味なのでありました。

これで三軒目であります。
神田の寿司屋。神楽坂のトンカツ屋。

行くことはないのですから、考え方によってはスッキリするのではありますが、やはり、
「寂しい…」

台風が接近しているとラジオが告げておりました。