2024
10.01

毛ガニをいただきましたです。
身がギッシリとしているのか、ずしッと重さがございました。

易者は、ときとして凶方位と知りながら、お客様の要望によっては、あえて、その凶方位に足を運ばねばなりませんです。
霊気漂うお家に行かねばならぬこともございます。
それが仕事なのですから。

などのお礼なのかもしれませんが、そんなことは忘れ、舌鼓を打つのでありました。
「うまい、うまい」
甲羅をはぐとミソがびっしり。
箸をうちすて指でミソをすくい舌にのせるのであります。

その凶方位の作用をいかに防ぐのか。
さらには悪鬼漂うお家からの影響をいかに無効にするかは、いろいろとございます。

それは易者だけでなく勤め人も同じこと。
転勤や出張を命じられ、「方位が悪いから」という理由で断れば、その凶作用を受けるよりも、ひどい結果になるわけで、多くの素人の方々は、泣く泣く上の命令に従うほかないのであります。

凶方位と一言でいいますが、奇門遁甲は、凶の種類が述べられております。
その点をとくに注意すればイイのであります。

易者はさらに別の術を身につけておりますから、ほとんど凶の作用を免れることが可能なのであります。
などと自慢げに述べましたが、奇門遁甲の初等科、中等科で、その防ぎ方のすべてを語っておりまして、それらを机上ではなく、実践で使っておるだけの話でございます。

毛ガニの脚から身をほぐし、ほぐした身をご飯にのせるのであります。
15分は要しますです。
そしてワサビと醤油をたらし、あとは貪るだけ。

美味い、うまい、じつに旨いのであります。