2024
11.11
11.11
夏に繁茂した雑草が刈り取られ、それが地面を覆い尽くしているのでした。
モリオカの実家でひとり生活して4日目。
その落ち葉を集める作業に汗を流すのでした。
木々を観察すると、ちいさな芽が出ております。
春の準備をしているのであります。
12運をふと考えました。
東洋占術には12運という輪廻転生という考え方がございます。
五行の相生相剋のエンジンとは別のエンジンであります。
オギァとこの世に誕生し、それが勢いを増し建禄、帝旺となり、なったかと思うと衰が始まり病気になって死ぬ。墓に入り絶なって、ふたたびこの世に生まれ出るという考え方であります。
四柱推命でも断易でも重要視するエンジンであります。
その12運は、たとえはせ木行なら、帝旺は「卯」。春3月に木々は勢いづくのであり、墓は「未」の7月。
では、長生はというと亥月。11月なのであります。
そーいうことを思えば、新芽が枝に宿るのもおかしくはございません。
我が身は、いま衰なのか病なのか分かりませんが、死に向かっているのは間違いございません。
栄枯盛衰という言葉がございますが、栄でもなければ盛でもない。
だいたいにして栄も盛とも関係のない人生のよーな気がしないでもございません。
でも、枯と衰はたしかにやってくるみたいであります。
すこし落ち葉を集めただけで妙に気だるくなっているのが、その証。
断易の神蓍を振るときに
「住む処なく将に住む処を生ずべし」
と一休禅師の残した言葉を呪文にするのですが、その言葉の意味が分かりかけてまいりました。