2015
09.05

つい先日のことでありました。

「占ってください!」と突然の鑑定が入りまして、そのお声が尋常でなかったので予定を変更して事務所へ。

「親父は死ぬでしょうか」
相談はコレだったのであります。
愛人宅で倒れた72歳のご老人の安否は如何に。

それで断易は、漸の艮卦に之を得たのであります。

五爻の巳が親父でございましょう。
これが子の妻財に化しております。

巳は日晨を持っており、化絶…と記していますがこれはミスで化剋でありますね。

しかし、いずれであろーと典型的な日晨壊変でございます。

「今夜中に死にます」
答えはコレだけ。

翌日の朝、つまり昨日でありますが電話がございまして零時過ぎになくなったとのこと。子の刻であります。
あまりの的確さに私メ自身が驚くのでございました。

日晨壊変を詳らかに語ることは致しませんですが、この的中性は私メだけでなく受講生のいく人かも体験済みでございますです。

占いに溺れるのも問題でありますが、占いを軽んじることもお子ちゃまであります。サッカー選手のTという男がおりましてTVで「ぼくはねぇ」などとテーブルにしなだれかかり、小ばかにした態度で「スポーツ選手だからさ、占いより自分の実力を信じるんだよね」
私メは反射的に「オタクの将来性はないであろう」と断じた記憶がございます。
「まだまだ子供でありますね」と。
そして二度と口をきくことを許しませなんだ。
ムキになった私メもお子ちゃまでありました。
占いを動員してこそ、本当のガンバリなのでございます。

そんなことより、断易の不思議さには舌を巻くばかりでございいます。
真剣な問題には、かくまで的確な答えが返るのでございます。

断易の高等科「黄金策千金賦」の先の[奥伝科」をやろうかどうかを少し迷っておるのであります。
金銭問題の見方、恋愛の見方、たとえば「両現の官鬼が空亡は男に恵まれぬ女と見る」「恋愛占では兄弟の旺相休囚とは関わりなく兄弟の発動を忌む」など360項目が記されたノートを公開して良いモノかと。
なにしろ、そのノートは私メが開拓した秘伝帖でして、鷲尾師匠に「これを伝えておくれ」と頼まれたものではないのであります。
長い事かけて卜噬正宗と卜易と易冒を照らし合わせ、実占で確証したヤツであります。

墓場に持っていこうか焼き捨てようか…。
断易者は、日晨壊変を知る程度でイイのではないかとも。